あの雨の新宿御苑のやつはすきです

小学生の時から二人の関係が始まって、成長し、
お互いの世界が広がるごとに二人の物理的な距離も広がって行くこの無常さ

やがて心の繋がりも見えなくなって大人になった二人
社会の波に揉まれて傷ついた貴樹がふとした瞬間に過去と交差する

そしてかつて自分は心の弱さも何もかもを共有しあえた人がいた、その人をいつも探してたいたし、そんな大切な人をどこかに隠してる世界そのものを愛していたんだと思い出す。

様様な思いが胸に沸き上がりながら、特急電車の風に吹かれるカタルシス

踏み切りが上がった時、そこには彼女はいない

切なさを感じながらも微笑みまた歩きだす
そしてそのストーリを支える綿密な日常描写と繊細な演出

決して見所のない映画だとは思わないけどな

心の繋がり？
はぁ・・・？
女性と切ない思い？うーん？
映像綺麗、うん。

その上スタミナ切れで3話は本人ですら説明不足と言っている

でもその見える部分の荒を補うのが各話どうしの間の空白
そもそもあの3話構成は短編アニメの連作計画が映画化の話がきて出来たアイデアだから監督もある意味予測不能の結果

それが産み出した長ーい余白と新海の綿密な「瞬間」の描写が組合わさって時間の流れや世界、
距離の変化に説得力を増してるんだよね
まあ、ここまできたら俺の偏愛だけど