ヘップバーンやブラッド・ピットら、銀幕スターが勢ぞろい――。
広島市中区の福屋八丁堀本店１０階に１９日、「映画図書館」がオープンする。
ポスターや写真集、パンフレットなど所蔵資料は１万点以上。
運営する会社「序破急」社長の蔵本順子さん（６２）は
「たくさんのファンが集まり、映画談議に花を咲かせる場にしたい」と意気込みを語った。

１２０平方メートル。小津安二郎、黒沢明ら巨匠たちの関連本や、
映画専門雑誌のバックナンバー、写真集などを並べた。
ポスターは戦後、市内で映画館を経営してきた蔵本さんの父の代から集めた
約１０００枚の中から、約１０枚を定期的に貼り替える。
パンフレットは約４０００冊をそろえ、館内のＢＧＭにサントラ盤を流す。
貸し出しはしないが、テーブル席やカウンター席で閲覧でき、
今後、飲食スペースも設けるという。

市内で映画館を経営する蔵本さんが、２年前に亡くなった広島県呉市出身の
映画評論家・花本マサミさんの遺族から、所蔵の書物を譲り受けたのがきっかけ。
「映画ファンに見てもらおう」と、ボランティアらとともに開館準備を進めてきた。

１７日、報道関係者向けに内覧会があり、お祝いに駆けつけた広島市出身の
映画美術監督・部谷京子さんは「映画人の夢と希望が詰まった素晴らしい場所」と話した。
映画「Ｓｈａｌｌ　ｗｅ　ダンス？」など自ら手がけた作品の資料を集めた
テーマ展を開くなど、アイデアを披露した。

蔵本さんは「絶版になった本などもある。ここに何度も来て、
じっくり映画の世界を味わい、思い出に浸ってほしい」と話した。

営業時間は午前１１時～午後５時。入館料２００円、中学・高校生１００円、
小学生以下は無料。

2013年9月18日
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/cinema/cnews/20130918-OYT8T00253.htm