女優、天海祐希（４９）が、第４０回モントリオール世界映画祭で公式上映された俳優、
阿部寛（５２）とのＷ主演映画「恋妻家（こいさいか）宮本」（遊川和彦監督、来年１月２８日公開）の舞台あいさつに登場した。

５０代夫婦の生活をコミカルに描いた同作は拍手喝采を浴び、
「幸せ」と大感激。一方、私生活では生涯独身宣言が飛び出した！？

石造りの建造物が並び「北米のパリ」と称されるモントリオールで、日本の“夫婦”が笑いを誘った。

脚本家、遊川和彦氏（６０）の初監督作である「恋妻家－」が、同映画祭の新人監督を発掘する
ファースト・フィルムズ・ワールド・コンペティション部門に出品され、天海は遊川監督と公式上映に出席。
天海にとっては１５年ぶりの海外映画祭だ。

当地の第１言語フランス語で「ボンジュール　ジュマペール　ユウキ　アマミ　アンシャンテ
（こんにちは　天海祐希です　はじめまして）」とあいさつ。

続けて「クスッと笑えて、切なくて、やさしい映画」と会場に集まった６００人にアピールした。

熟年離婚の危機に直面する５０代の夫婦をコミカルに描いた同作が上映されると、
観客は何度も手をたたいて大笑い。
当地では普段、エンドロールが流れると観客は退場してしまうが、ほとんど席を立たずに見入った。

拍手喝采を送られた天海は「言葉も文化も違うけれど、ゲラゲラ笑ってくれた。うれしかった。幸せです」と大感激し、「危機を乗り越えてきたご夫婦にも見ていただきたい」と呼びかけた。

自身は、いまだ独身を貫いているが、「結婚する気は、１ミクロンもありません。相手もいません」と断言。
「私は（仕事で）疑似体験させてもらっているから必要ない」と主婦役で満足！？している様子。

上映後には、１８３０年に建てられ、モントリオール出身の歌手、セリーヌ・ディオン（４８）が挙式した場所としても知られるノートルダム大聖堂を訪問。
それでも「（結婚しない気持ちは）揺るぎません」とキッパリ言い切った。

生涯独身宣言を受けて遊川監督から「これからどんどん主婦役をやってもらうから」とオファーされると、
「何でもやります！」と実生活の結婚は無理でも、疑似体験には積極的だった。

★大絶賛処女作に遊川監督手応え
観客は、べた褒めだった。
カンヌ国際映画祭の審査員も務める映画評論家、ジョージ・グッドマン氏は
「主演２人の演技が素晴らしい。この映画祭のほとんどの作品を見ているが、お客さんの反応が一番よかった」と大絶賛。
遊川監督も「きょう、初めて会った方に『また作ってください』といわれて、頑張ってよかったなと思った」
と初監督作品に手応えを感じていた。授賞式は現地時間５日（日本時間６日）に行われる。

■モントリオール世界映画祭
１９７７年に設立された８月下旬から９月上旬にカナダ・モントリオールで開催される国際映画祭。
映画の発展と育成を目標に掲げ、商業作品だけでなく、文化や伝統に注目した作品が多く上映される。

２００６年に奥田瑛二監督（６６）の「長い散歩」、
０８年に滝田洋二郎監督（６０）の「おくりびと」が最優秀作品賞（グランプリ）に輝いている。

・セリーヌ・ディオンが結婚式を挙げたことで知られるノートルダム大聖堂を訪れた天海祐希（左）と遊川和彦監督＝カナダ・モントリオール


・モントリオール世界映画祭の会場前のレッドカーペットで記念撮影に応じる天海祐希と遊川和彦監督


・モントリオール世界映画祭の公式上映前に舞台あいさつする天海祐希（左）と遊川和彦監督（左から２人目）

・モントリオールのカフェでくつろぐ天海祐希と遊川和彦監督

http://www.sanspo.com/geino/news/20160905/geo16090505050011-n1.html