◇おおみそか　群馬の追悼式で披露
先月２８日に８１歳で亡くなった俳優の菅原文太さんが主演の映画「トラック野郎」シリーズで乗ったデコトラ（デコレーションされたトラック）の「一番星号」が、滋賀県草津市の自動車装飾品製造業、生駒雅巳さん（４１）の手で復活した。
大みそかに群馬県太田市で開かれる文太さんの追悼式でお披露目される。

シリーズでは、乱暴だが情に厚い文太さん演じるトラック運転手、星桃次郎がきらびやかな電灯など派手な装飾が施された一番星号を駆り、恋にけんかにと大暴れする。
復活した一番星号は映画用に製作されたもので、ペイントを変えながらシリーズ全１０作のうち第１作を除く９作で使用された。

１９７９年のシリーズ終了後は所有者が次々と代わり、今春、デコトラ愛好家団体「全国哥麿（うたまろ）会」会長の田島順市さん（６６）＝埼玉県本庄市＝が大阪府貝塚市の所有者から購入。

塗装がはげ、約１０００個の電球が点灯しなくなっていた一番星号の整備を、知人でデコトラの装飾用品製造などを手がける生駒さんに依頼した。

トラック野郎シリーズのファンだった生駒さんは「デコトラ愛好家にとって『国宝』の一番星号を修復させてもらえるのは名誉」と依頼を快諾。

シリーズ最終（第１０）作「故郷（ふるさと）特急便」で使用された状態に戻すため、６月から作業に着手した。
ソケットの配線を太くして一番星号特有の高電圧に耐えられるよう改造したり、映画のビデオをコマ送りで見ながら電灯の点灯パターンを忠実に再現したりする工夫を重ねた。

文太さんの訃報をテレビのニュースで知った時、作業は大詰めを迎えていた。
「よみがえった一番星号を見てほしかった」とショックを受けながらも「文太さんやデコトラ愛好家に恥じない仕事をする」と決意し、復活させた。

一番星号は３１日、哥麿会が開く追悼式に、各地から集まる約５００台と共に参加予定。
田島さんは「文太さんはデコトラファンの憧れ。追悼式では、電飾を通じて感謝の気持ちを伝えたい。来夏までに塗装も元通りにするつもりだ」と話している。
【村松洋】

毎日.jp　http://mainichi.jp/select/news/20141227k0000e040205000c.html
電飾がきらびやかに輝く「一番星号」。塗装の修復は今後の予定だ

修復を終えた「一番星号」と生駒さん。塗装が元通りになるのは来夏の予定だ

最初の作品では、期待されてなかったので
三菱に廃車で入ってたトラックを使ってんだよね。

１作目、御意見無用の絵柄だけ今でも不明。

放映年から「キングコング」かな？と思うけど。